●挨拶

 この度、多くの方々の参加をいただき、はにわネット協議会を設立致しました。宮崎県では、宮崎県医師会と宮崎大学医学部医療情報部を中心に医療の情報化を進めてまいりましたが、これを機に一層の普及推進を目指しております。本協議会を設立するにあたり、ご協力をいただきました多くの皆様に心から感謝を申し上げます。


 現在の日本は、高齢化と生活環境の多様化により疾病が複雑化するとともに、生活習慣病に代表される慢性疾患が増加しています。今後、かかりつけ医の重要性が増すと同時に、適切な専門医療と患者さん自身の医療への参加もますます重要になります。


 私たちは、電子カルテを開発提供し医療情報の電子化を推進するとともに、他施設の電子カルテとの連携や、検査情報、レセプト請求システムなどの周辺システムとの連携を可能にすることで、一患者一地域一カルテの実現が可能になると考えています。この事業を通じて、一人ひとりの健康を、患者さん自身と地域の医療関連施設が連携して守り、過去の情報を将来の治療に有効に活用できる医療の実現を目指しています。同時に、個人情報保護の教育研修を積極的に開催し、関係者の意識向上をはかってまいります。


 多くの皆様の参加の下、利用者の視点に立ったシステム開発を行い、地域の皆様のゆたかな生活に貢献していきたいと存じますので、今後ますますのご協力をよろしくお願い申し上げます。(2002年8月)